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活動報告 平成14年1月26日
北防波堤ドーム(昭和6〜11年建設、昭和53年〜55年改修) ■日本の最北端・稚内へ
1月22日から24日まで、北海道稚内へ山梨観光情報協同組合の組合員とともに 視察へ行ってきました。目的は、閑散期における観光振興です。 羽田空港は晴れていたのですが、北海道は天候が悪く、 もしかしたら旭川空港へ降りるか、引き返すといわれて、一瞬とまどいました。 実際飛行してみると雲は多かったがほとんど揺れもせず、無事到着しました。 上から稚内を見ると、雪原が広がって、4万人の都市にはとても見えません。 稚内は気温1度でした。1月の平均気温がマイナス5度くらいで、今日は温かいそうです。 空港からバスに乗って、市街地へ入ります。 雪が道路に積もって、凍っているところもあるのに、バスは普通の道のように スピードを上げて走っていきます。雪国は違うと感心しました。 稚内市公式ホームページhttp://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/
■かにの内子、たこしゃぶは絶品
ホテルにチェックインした後、近くの寿司屋で、遅い昼食を取りました。 かにの内子と外子を食べました。特に内子が絶品でした。 稚内発祥の地の「たこしゃぶ」も食べます。 たこは冷凍にして、牛肉のしゃぶしゃぶと同じような大きさと形に スライスされています。 なかなかさっぱりしていて美味です。最後にうどんの代わりに中華麺を入れて 食べるのに驚きました。 並寿司1200円を注文します。ボリュームといい質といい、 山梨では特上以上でも食べられないと思いました。
■市民のホスピタリティに感心
寿司屋を出て、街中を散策します。足を滑らせながら、ゆっくり歩きます。 稚内駅・駅前のお土産店・スーパー・喫茶店を回ります。 どこにも稚内市がつくった観光パンフレットが置かれています。 A5版で60ページもある冊子で、無料です。 あとで市役所できくと、26万部2000万円かかっているといいます。 いろいろな店の店員さんと話をしましたが、 みなさんしっかり答えてくれます。 「ふつうの人にホスピタリーがある。なかなかなものだ」と感心しきりでした。
■ブリザード(雪あらし)の中の露天風呂
喫茶店のママに進められて、稚内温泉「童夢」へ行くことにしました。 タクシーを呼んで、海沿いを北に向かいます。 稚内の市街地は西側に小高い丘があり、それが風を防いでいます。 その上には風力発電機の風車が回っています。 ノシャップ岬を回ると、風が相当強くなります。 温泉は、もともと石油が出ていたところで、20年前に1千メートル掘削して 温泉が出たそうです。5年前に稚内市が施設を建て直したそうです。 いわゆる日帰り温泉で、1人600円です。 かぶり湯、サウナやミストサウナ、打たせ湯、薬湯風呂、泡風呂、露天風呂と 盛りだくさんです。石油が出ていたところなので、石油色でほんの少し石油臭 がしました。皮膚病に効果があるそうです。 圧巻は露天風呂です。日本海とオホーツク海を眺められるのですが、 一度入ったら、風が強すぎて出ることができません。 風が吹いている方向を見ると、息ができないほどです。 頭に手ぬぐいを巻きつけ寒さをしのぎますが、凍るようです。 ブリザード(雪あらし)の中の露天風呂はめったに経験ができません。
■市営「サハリン館」は期待はずれ
夕食は、稚内市営の「サハリン館」でした。 稚内と海の向こうのサハリンの友好交流と観光のための施設です。 港の前にある、倉庫を改造したものです。 中は、階層されていましたが、殺風景で情緒がありません。 1階が炭火焼きのレストランで、2階がロシアの歌と踊りが無料で見学でき、 お土産が買え、小さなロシアレストランもあります。 炭火海鮮焼きは、タラバガニの長い足1本、ほっけ1尾、海老、バーベキュー串など たこしゃぶもあります。焼き鳥などは食べ放題です。 昼間寿司屋ですでに食べてきたせいか、夕食は炭火焼きでかにを食べるのは 良かったのですが、期待はずれでした。 市は補助金を1人1食5千円出しているのですが、これはもったいないと思う。 食事後、2階でロシアの歌を堪能して、マリョーシカというこけしの中にいくつも 同じような人形がたくさん入っているロシアの伝統人形を見ました。
■稚内市役所の観光振興課を訪問 1億円のキャンペーン
2日目は、稚内市役所の観光振興課の課長と係長から話しをききました。 稚内市の冬のキャンペーンであるカニの食事補助金制度は、 観光振興というより、稚内定期就航飛行便の搭乗客増強キャンペーンとして 11月から3月までの期間、3年前から始まったといいます。 1食5千円の補助金で、総額1億円も市単独でかけています。 飛行機を使ってくれた客に対して、1年目は旅館を通じ、 2年目以降はクーポン券を使って旅館と飲食店を通じて、今年が3年目といいます。 それまで、冬場の観光客はゼロに近かったのですが、 このキャンペーンがあたり、現在旅行代理店を通じて2万5千人、全体で10万 人の集客があったそうです。1年間では78万人の観光客があるそうです。 観光予算は1億3千万円、サハリン館に4千万円、冬場のキャンペーンで1億円 かけています。 課題は、通年観光であり、そのために市の予算を1億円出したわけですが、 厳しい財政状況のなかで、このまま続けるわけにもいかず、 いつ見切りをつけるか、担当者は頭を悩ませていました。 また、宿泊収容人数が3800しかなく、設備も小さくよくないといっていました。 確かに、全日空ホテルを除くと個人の民宿のような旅館や小さなビジネスホテル 程度しか目につきませんでした。 稚内市は、水産業・酪農・観光を産業の3本柱にすえているといいます。 水産業の低迷のなか、観光に活路を見出そうとしているわけですが、 なかなか観光が柱に育たないと担当者は嘆いていました。
■自然、ホスピタリティ、食事
今回、稚内市の視察で印象に残ったことは、 自然の厳しさと豊かさ、人々のホスピタリティ、そして食事のおいしさでした。 山梨と比較すると、自然はあるが、ホスピタリティや食事面で、 まだまだ努力と工夫が必要だと痛感しました。 21世紀の日本の生き残る道は、科学技術と観光だと思っています。 観光立国づくりのためには、月並ですが、行政(国と地方の役割分担)と 民間業者、そして住民の協同が大事です。そして、その間に入って調整する コーディネータが大事になってくると思います。 コーディネータめざして、がんばっていきたいと思った旅でした。
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