着物の楽しみ方、リメイクは楽しいですよ!
着物の楽しみ方のひとつが、着物リメイクです。
着物は基本的に直線縫いで作られているので、縫い目をほどいて布の状態に戻すのが簡単です。
とくに、昔ながらに手縫いで作られている着物は、一か所をほどくと簡単に糸が抜けるようになっており、ほどきやすいように工夫されています。
また着物を縫う時はできるだけ布を断ち切らないようにして縫うので、ほどいたときに長方形の形の布になるところも特徴です。
洋服はほどくとカーブやくびれのある布の形になるのと対照的です。着物は元々、不要になったらほどいてリメイクすることが前提で縫われているんですね。
着物リメイクで作れるのはきんちゃく袋、バッグ、ベスト、ストール、Tシャツ、スカート、ズボン、作務衣などです。
巾着袋やストールは小さいしシンプルな造りだから初めてでも取り組みやすいですね。ウールのしっかりした生地の着物で作るバッグもよいです。
絹の襦袢をほどいてキャミソールなどにすると、肌触りの良い下着になります。
着物リメイクをするときは、高橋恵美子さんの本を参考にすると分かりやすいです。
着物は素晴らしい日本文化の一つ!だけど…
私は着物大好きです。日本が世界に誇れる文化の一つだと思います。
美しさだけでなく、収納性にもすぐれています。たためばぺったんこの長方形になってしまうんですから。
また、不要になった着物は、ほどけば数枚の長方形の布になり、再利用するときにも便利です。
袂や懐などポケット代わりのちょっとした収納場所まであり、とても合理的に作られていると思います。
だけど…私はもう10年以上着物をきていません。もちろん、着付けができないということもありますが、できたとしても着ないと思います。
それはなぜか。準備が面倒だからです。「半襟を長襦袢に縫い付ける」もうここでリタイアです。
私は色物や刺繍の施された半襟を着物とコーディネートする着こなしが好きですが、その日の気分で気軽にというわけにはいきません。
そして、楽な洋服になれてしまった体には、着物を着るまでに体の補正をしたり、長襦袢を切る段階でひもを使ったり、やはり窮屈で暑苦しい感じがします。
着物を粋に着こなしている方を見るとあこがれますが、「自分には無理~」と思ってしまいます。
でも、着物を着る体験というのは文化を知る意味でも大切だと思っています。それが、七五三や成人式だけだったとしても、実際に着てみる体験はぜひすべきだと思います。
日本人の普段着として着物が復活するのは難しいと思いますが、「ここぞというハレの日にはやはり着物」という形ででも、着物文化が伝承されてほしいと思っています。
それはなぜか。面倒だからです。